Pacherenc du Vic-Bilh Sec AOC, Blanc
/パシュラン・デュ・ヴィック・ビル セック 白
*ワイン名:パシュラン・デュ
・ヴィック・ビル セック 白
*原産国/地方:フランス/南西地方
*原産地呼称:AOC パシュラン・デュ
・ヴィック・ビル
*ブドウ品種:グロ・マンサン60%、
プティ・マンサン20%、
アリュフィアック20%

*アリュフィアックはパシュラン・デュ・ヴィック・ビルの原料となっている品種。ジュランソンと似通った骨組みだが、一線を画している。1980年代からその名が普及。取り立ててアルコール分が高いわけではないが、魅力的な火打石の香りがある。

*土壌:砂利混じりの粘土土壌。南向きの傾斜の緩やかな斜面。

*畑:平均樹齢15年のブドウ樹が植わる1ヘクタールの畑で、グロ・マンサン60%、プティ・マンサンを20%、アリュフィアック20%を栽培。

*栽培:環境とブドウに配慮したリュット・レゾネを実践。部分的に下草を生やしている。

*収穫:100%手摘みで、10月初旬に過熟したブドウを収穫。

*醸造
収穫したブドウを完全に除梗。圧搾に先立ち、20時間の低温マセレーションを施す。その後、酸化を防ぎながらソフトに圧搾を行う。よりリッチで、より粘性があり、よりフルーティーなワインを得るために、発酵前の果汁を3度に冷却し、8日間にわたって1日2回のバトナージュを行う。その後、澱や沈殿物を取り除き、果汁の温度を16度に上げて発酵を開始させる。アルコール発酵はミディアム・トーストのアリエ産のバリックで3-4週間かけて行う。発酵温度は18度。ヴィカール社とスガン・モロー社のバリックを使用。新樽比率1/4。発酵終了後、引き続きバリックでシュール・リーの状態で熟成を行うが、収穫の翌年の3月までは1週間に2回のバトナージュを行い、澱が沈殿しないように浮遊させる。マロラクティック発酵は行わず、その後、樽から引き抜いてアッサンブラージュを行う。無清澄で、ごく軽くろ過を施してから瓶詰め。

*コメント
複雑で素晴らしく、フルーティーな香り。豊満な口中に、上品な樽のタッチに引き立てられた新鮮な果物の香りが花開く。とても生き生きとしたフィニッシュは新鮮で、長く余韻が残る。軽く冷やして白身肉の料理やグリエした魚料理と合わせて。

*各誌の評価
■ アシェット2022年版 二つ星★★ (2020年物)
表現力豊かで洗練されたワイン。パイナップルと柑橘系の果物の砂糖漬け、調理されたリンゴ、シナモンなどのフルーツと樽が上品に組み合わさっている。味わいは粘性と清涼感が精巧なバランスを保っており、ミネラル感が際立っている。調和がとれている。

■ ワイン・エンスージアスト 91点 (2020年物)
この奇妙な名前のアペラシオンはマディランと同じ地域をカバーし、甘口と辛口の白ワインが生産される。辛口には、2種類のマンサンと一緒に地元の品種のアルフィアックが含まれる。風味の強い、テクスチャのある、うまく骨格が取れた、白い果実がふんだんなワイン。すでに美味しく飲めて、2023年からさらに良くなるだろう。

■ Les 5 du Vin ワイン情報サイト (2020年物)
レモンやパイナップルなどのアロマティックで新鮮な果物に、樟脳の爽やかさがもたらされている。味わいは少し甘さがあり、柔らかな苦味でミネラルの緊張感を和らげる。極上で精巧に造られている。グルメなペアリングに。熟成したコンテを一口食べるとよいだろう。

■ アシェット2020年版 二つ星★★ (2018年物)
2016年物と2017年物同様、見事で、ク・ド・クールに近いキュヴェ。

■ アシェット2019年版 二つ星★★ (2017年物)

■ アシェット2018年版 二つ星★★ (2016年物)

■ レ・メイユール・ヴァン・ド・フランス2018年版 ク・ド・クール (2016年物)